<2009年2月6日> 国立がんセンター内国際研究交流会館において、CTコロノグラフィの世界的権威である米国ウィスコンシン大学のPerry Pickhardt先生による特別講演会が開催されました。
昨今、新しい大腸の検査方法として世界的に期待をされているCTコロノグラフィですが、実は米国においてPickhardt先生が2003年にNew England Journal of Medicineに発表された「Computed Tomographic Virtual Colonoscopy to Screen for Colorectal Neoplasia in Asymptomatic Adults
」が契機となっております。CTコロノグラフィ関連の論文・資料では必ずといって良いほどReferenceとして用いられている論文であり、一度は読まれたことがあるのではないかと思います。
そのPickhardt先生が初来日をし、国立がんセンターにおいて米国におけるCTコロノグラフィの最新情報を講演されるということで、多くの医療関係者の方々が聴講にいらっしゃっておりました。
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本講演会の映像をご希望される方にDVD(約60分、英語)と関連資料(Pickhardt先生ご発表スライド<英語/日本語訳付き>、弊社作成CTコロノグラフィ・CAD概要資料、及びProf.Halligan CTコロノグラフィ CAD Review資料)をお渡しさせていただきます。本講演会は平日金曜の開催ということもあり、関東圏以外の先生のご参加が難しかったかもしれませんが、CTコロノグラフィのパイオニアであるPickhardt先生のご講演は非常に貴重なものですし、ぜひこれを機にお問い合わせいただければと存じます。以下の「問い合わせ」よりその旨をご記入いただき申し込みしていただけましたら、DVDと関連資料を郵送させていただきます*1。
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Pickhardt先生 講演会映像(DVD)と資料をご希望の方はこちらから ※「お問い合わせ内容」に『Pickhardt先生講演DVD』と記入の上、 必要事項を入力後に送信してください。 |
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Perry J. Pickhardt, M.D. (ペリー・J・ピッカード 先生) ウィスコンシン大学 医学部 腹部放射線学科 放射線医学 准教授 Pickhardt先生は、ウィスコンシン大学 放射線医学准教授David Kim先生、及びウィスコンシン大学と共同で、2004年に初めてCTコロノグラフィーを用いた大腸がんスクリーニング・プログラムを立ち上げました。以来、大腸内視鏡検査において、無症候性集団を対象に、CTコロノグラフィーを用いた大腸がん病変の検出精度や診断方法について、多数の知見や臨床データを発表されています。
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Pickhardt先生のご発表内容から一部を抜粋して以下にサマリーしております。実際のご講演では、米国での状況、ウィスコンシン大学でのご経験等を深くご説明されていますので、よりご詳細をお知りになりたい場合は、上記よりDVDと資料をお問い合わせいただければと存じます。
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講演会では、CTコロノグラフィとは何かというベーシックなところから、CTコロノグラフィに関する学術研究や所属されているウィスコンシン州立大学におけるCTコロノグラフィの成績について発表がありました。また、CTコロノグラフィの課題事項として、技術習得とトレーニングについて、また、日本では注目されている平坦型病変について米国での知見について等、1時間以上に渡ってお話されました。 |
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Pickhardt先生は、前処置としてクエン酸マグネシウム、検出能を高めるためのタギング用バリウムを使っており、腸管を膨らませる際は、炭酸ガス自動注入器を使用されています。炭酸ガスを使用することは、その腸管内への吸収性の良さから検査後の患者の負担もなく、また検査中は圧を調節できるため非常に有用であると述べられました。 また、MDCTはCTコロノグラフィをするにあたっては16列あれば十分であるとのことです。 そして、最も重要なのがCTコロノグラフィ用の3Dソフトウェアの能力であるということです。 |
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Pickhardt先生は普段CTコロノグラフィではVIATRONIX社のV3D Colonというソフトウェアを使用されております(日本未導入)。 |
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2003年にNEJMに掲載され、CTコロノグラフィが普及する契機となったPickhardt先生の論文。1233人の成人を対象としたプロスペクティブの複数施設試験です。この試験では、3D画像からのポリープ検出の実施を重要視、前処置として経口造影剤と下剤の使用を、従来のプロトコールからの改善点としています。 |
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CTコロノグラフィと内視鏡の検出率を検証すると、10mm以上の病変では各々93.8%、87.5%、6mm以上では88.7%、92.3%の検出であり、結論として、CTコロノグラフィは、臨床的関連ポリープの検出に関して大腸内視鏡と同等の有効性を有することが証明されました。 |
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American Cancer Societyが発表した2008年のガイドラインに、50歳以上の無症候性の成人に対する大腸がん、及び腺腫様ポリープの初期検診の試験選択肢に、10年毎の内視鏡検査、5年毎のバリウム検査に加えて、「5年毎のCTコロノグラフィによる検診」が追加されました。 |
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これまでウィスコンシン州立大学ではCTコロノグラフィを6000人以上の方に対して検診を実施されており、主に毎朝(7~10時)の間に、5~10名の受診者を、1人の腹部放射線医でカバーしているようです。また、重大なポリープが発見された場合は、同日にポリープ切除術を実施しているとのことです。 |
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1次スクリーニングとしてのCTコロノグラフィによるスクリーニングと内視鏡によるスクリーニングを比較した非常に興味深い論文です。それぞれの進行性腫瘍の検出率と、ポリープ切除を行った病変数を比較しております。 |
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Pickhardt先生が最も重要なスライドとしているのがこちらで、CTコロノグラフィ、内視鏡と各々3,120人、3,163人の患者に対して、1次スクリーニングを行いました。その結果、進行性腫瘍は各々123個、121個を検出したのですが、ポリープ切除を行った数は各々561個、2,434個でした。このことから、CTコロノグラフィの方が費用、時間、労力の観点からメリットがあるとのことです。 |
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CTコロノグラフィの課題事項として教育とトレーニングが挙げられました。米国癌協会が2009年に更新予定のPractice Guidelineでは、正式なハンズオントレーニングを受けること、最低50症例の読影トレーニングセットをこなすことを推奨しております。しかしながら、Pickhardt先生の見解としては、ハンズオントレーニングは普段自分が使用しているソフトウェアで行うべきであり、また1、2日のトレーニングコースで50症例も読影するのは非現実的であり、自宅や施設でしっかり時間をかけてやるべきものであるとおっしゃられました。 |
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CTコロノグラフィは、精確、安全、簡便、そしてコスト効果が良いという様々な点から、強力なスクリーニングツールであること、また、CTコロノグラフィは内視鏡に取って代わるものではなく、患者にとって新たな検診の選択肢が増えることにより、現状の高くない受診率を2倍、3倍と増やせるのではないかと、先生ご自身の施設での経験から考えられているようです。 |
