第9回国際MDCTシンポジウム レポート

2009年10月17日(土)、第9回国際MDCTシンポジウムが東京国際フォーラムで開催されました。今年で9回目を迎えるこのシンポジウムでは国内外の著名な先生方が演者として招かれ、それぞれの分野で講演を行います。毎回多くの放射線関連の医師、技師の先生方が参加されますが、今回も会場はかなり広くその会場を埋め尽くすほどの参加者があり、進歩の著しいMDCTの最新技術に、熱心に耳を傾けらていました。





今回、私は国際MDCTシンポジウムの腹部セッションにおいてCTコロノグラフィ(以下CTC)が取り上げられていたのでそれを聞いてきました。演者は東海大学の市川珠紀先生です。市川先生は今年の春に開催されたJRC2009のCTCトレーニングにおいては講師として参加されており、CTC関連の海外発表も行っている日本でも数少ない先生のお一人です。

講演は「本邦におけるCT colonographyの現状」と題して始まりました。最初の前半部分ではCTCの歴史、とりわけMDCTの進歩と共にCTCの技術が発展してきた経緯を説明され、次にCTCの現状としてさまざまな画像処理の解説をされました。その中で先日訪問されたロンドン大学においてⅡa+Ⅱcといった病変を見つけようとCTCの読影を行っていたということを報告されたのがとても印象的でした。今まで海外ではあまり意識されなかった平坦な病変に対し、ようやく欧米も注目し始めていることを感じました。

後半部分では比較的最近の技術についての解説がありました。腸内残渣のタギングとエレクトリッククレンジング、そのための前処置についてや腸管拡張に用いる炭酸ガス自動注入器、今後は読影に欠かせない存在となるだろうCADについてもお話されました。もちろん弊社が開発している炭酸ガス注入器やCADもご紹介いただきました。会場ではこれらの内容を、熱心にメモを取りながら聴講される先生方の姿が目立ち、非常に関心を持っていることが感じられる講演となりました。



また、講演の最後には来春のJRC2010におけるCTCトレーニングへの参加を呼びかけていただきました。私どもも毎年お手伝いさせていただいているトレーニングで、内容も充実していますので、興味をお持ちの先生は是非参加されてみてはいかがでしょうか。

講演後の質疑では座長をされた彩都友絋会病院の中村先生より、「CTCは何列のMDCTで撮るのがよいのか」という質問がありました。市川先生は「16列以上」と返答されていましたが、今回のスライドの多くは64列を使用したとてもきれいなCTC画像が多く、市川先生も「できれば64列で撮るのがよい」と付け加えられていました。日本におけるMDCTの普及は急速に進んでおり、今や64列を所有する病院も多いかと思いますので、今後はCTCの実施を検討する病院も増えていくものと思います。





最後に、CTCがこのような機会に取り上げられるのは、非常に意味があることだと思いました。CTCの普及に向けて、まだいくつかクリアしなければいけないこともありますが、CTCの実用化はもうそこまできていることを感じさせる講演となったのではないでしょうか。私どもも少しでもCTCに興味をお持ちの先生方をサポートできるよう、今後も努力していきたいと強く思いました。

<北野浩一>

お問い合せ・資料請求
メディックサイトの製品やサービス、イベントに関するお問い合わせや関連資料のご請求をオンラインで受け付けております。