第1回 消化管CT技術研究会レポート

2010年6月26日(土)に国立がん研究センター内の国際研究交流会館において「第1回 消化管CT技術研究会」が開催されました。5月29日に開催された消化管CT研究会のレポートを報告させていただいたところですが、今回は放射線技師の方々を中心に消化管CT、特にCTコロノグラフィに関わる技術的な研究会でした。

今回は第1回ということながら、国際研究交流会館1Fのロビーではメディックサイトも含む6社の展示ブースが出されていたり、講演プログラムでは一般演題に加え、スポンサードセッションも企画されるなど、非常に盛りだくさんな内容だったと思います。





一般演題では、6つの発表がありました。その内、4つが以下の通り放射線技師の方からの演題で、2つがメーカーからの演題でした。CTコロノグラフィの実施には、放射線技師の方のサポートが非常に重要な手技なのですが、、そのご経験を演題としてご発表されているため、今後CTコロノグラフィを検討されている施設の方にとっても非常に有益な情報だと思いました。こういう演題を通して、CTコロノグラフィの裾野が広がっていけばと思いました。

  1. スクリーニングCT Colonographyにおける前処置の違いによる残液量および精度比較
    済生会熊本病院 検診センター 松田勝彦氏

  2. CT Colonographyにおける撮影条件の検討
    医療法人豊田会 刈谷豊田総合病院 赤井亮太氏

  3. 内視鏡挿入困難症例におけるCT Colonographyの同日施行の検討
    大腸肛門病センター高野病院 松本徹也氏

  4. 大腸癌の外科的シミュレーションにおける3DCT Angiographyの有用性
    財団法人慈愛会 今村病院 画像診断センター 上釜健作氏





メーカー演題の1つを弊社メディックサイトの北野が行いました。演題名は「最新のCT Colonography用CADについて」として、昨年米国ウィスコンシン大学で実施された無症候性被検者を対象とした大規模スクリーニングスタディにおける弊社ColonCADの検出結果を説明し、現状のCADの問題点などを説明させていただきました。なお、本大規模スクリーニングスタディについてはこちらに詳細を掲載しておりますのでご参照ください。詳しくはこちら





また、CTコロノグラフィを実施されている医師の講演も企画されており、教育講演として岐阜大学の富松英人先生、スポンサードセッションとして聖マリアンナ医科大学の森本毅先生がご講演されました。CTコロノグラフィに関しては、このお二人の先生方は非常にお若いですが非常にご経験されており、本邦のCTコロノグラフィの普及においてもリーダー的な立場となっていかれる先生ということもあり、講演内容も非常に充実したものでした。またそれに加え、CTコロノグラフィの重要性や、今後施設でCTコロノグラフィを運用していく上でのポイントなどを説明されていました。





最後に「CTCの現状と未来」と題して、国立がん研究センターがん予防・検診研究センターの森山紀之先生よりご講演があり、特にCTコロノグラフィに関わる医療機器がいまだ薬事未承認品が多い中で、承認の取得をより戦略的に、より体系的に行っていく必要性を説明されました。我々メーカーとしても非常に勉強になると同時に、改めて気持ちを引き締めてCTコロノグラフィ普及に貢献できる医療機器の早期導入に努めていく必要があると思いました。

消化管CT技術研究会は18時前に終了。我々は1Fロビーの展示ブースの後片付けをしてから、19時からの「意見交換会」に参加しました。東京での開催でしたが、遠方からいらっしゃった方もホテルにチェックインを済ませてから意見交換会に参加され、総勢40名は参加されたのではないかと思います。CTコロノグラフィは最新のワークステーションを使った新技術ということもあってか、比較的若い方が多く参加され、この意見交換会でも若い世代でこのCTコロノグラフィを盛り上げていこうという熱いモチベーションを感じました。

次回開催は11月に九州の予定とのことです。



<伊藤竹織>


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