大腸ポリープに対するCADを用いた検出:
大規模な無症候性スクリーニング群における診断性能

研究者

Edward M. Lawrence, Perry J. Pickhardt, David H. Kim, Jessica Robbins
University of Wisconsin School of Medicine & Public Health, Madison, WI, USA

目的

CTコロノグラフィにおけるCADのポリープ検出については、症候性被験者群において有効性が証明されているが、無症候性のスクリーニング群を評価した研究はわずかしかなかった。本研究の目的は、大規模な無症候性スクリーニング群を対象としたCTコロノグラフィにおける、6mm以上の大腸ポリープに対するCAD単独での性能の評価を外部検定手法で行うことである。

試験方法

本研究は、1施設単独で2006年3月~2008年12月の間に検診目的で実施されたCTコロノグラフィの症例3106症例に対して、CADソフトウェアシステム(Medicsight社「ColonCAD 4.0」)で評価をレトロスペクティブに実施した研究である。本研究はIRB承認を得ており、またHIPAAに準拠した研究である。全ての被験者に対して下剤による前処置と糞便のタギングを行い、電子クレンジングは実施されなかった。ポリープの参照基準(Reference Standard)は、経験豊富な放射線科医が、引き続き実施した内視鏡検査の所見、及び/あるいはレトロスペクティブにCTコロノグラフィ所見からポリープの所在部位を確認した結果によって定義された。なお、これらの研究データは、本CADシステムの開発に使用したデータを含んでいない。

結果

症例単位でのCADの検出率は、6mm以上のポリープに対して93.8%(350/373)、10mm以上で96.5%(137/142 )であった。ポリープ単位でのCADの検出率は、6mm以上のポリープに対して90.1%(547/607)、10mm以上で96.0%(168/175)であった。また、進行性腫瘍、及び進行癌に対するCADの検出率は、それぞれ96.4%(106/110)、及び100%(13/13)であった。無茎性、有茎性、及び6mm以上の平坦型病変に対するCADの検出率は、それぞれ90.5%、93.8%、及び77.8%であった。1シリーズ(1体位)あたりの平均偽陽性数は5個以下であった。全CTコロノグラフィ陽性症例373症例のうち、内視鏡所見では確認できたものの、経験豊富な読影医が3D読影では見落としたポリープのうち、CADは4個の大きなポリープを含む15個(6mm以上)のポリープを追加で検出することができた。

結論

大規模なスクリーニング群に対する大腸ポリープ検出において、本CADは高い検出率と許容可能な偽陽性数という、信頼のおける結果を示した。また、CADを使用することにより、経験豊富な放射線科医の一次読影に対しても補足的な効果を発揮することが示された。

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