炭酸ガス自動注入器
CTコロノグラフィが大腸がん検査として普及する上で、欠かせないソリューションの1つが炭酸ガス自動注入器です。CTコロノグラフィでは、肛門から送気を行い大腸を拡張させた状態でCTスキャンを実施しますが、良好なCTコロノグラフィの画像を構築するためには、大腸全体の拡張が十分に確保されていることが非常に重要になります。
現状の送気方法
現状の大腸への送気方法としては、エネマシリンジ等を使用して手動で空気を注入する方法が行われています。この手動による空気の注入の問題点として、腸管内の圧を一定に保つことが難しいこと、被験者が注入時に痛みを感じること、また検査終了後も腹部の膨満感が続くことなどがあげられます。特に体位変換により、腸管に屈曲が起こり腸管全体の適切な拡張が保てなくなると、CTコロノグラフィの検査の精度を欠く原因となります。また、被験者の身体的な苦痛も、定期的な大腸がん検診の受診の意欲を低下させるなどの懸念があります。
炭酸ガス自動注入
この問題を解決する方法として、空気と比べて腸管内への吸収が約130倍速い炭酸ガスを、一定圧に保ちながら持続注入する炭酸ガス自動注入器の導入が期待されています。炭酸ガスを用いることのメリットとしては、検査終了後には炭酸ガスは腸管内にすぐに吸収されるため腹部の膨満感が少ないことがあげられます。同様に、自動注入器を使用することのメリットとしては、事前に設定した腸管内の圧を一定に保つために、持続的に炭酸ガスを注入することができるので、良好な腸管拡張が得られるという点です。
メディックサイトの炭酸ガス自動注入器「MedicCo2lon」
メディックサイトでは、CTコロノグラフィのソリューションの1つとして、炭酸ガス自動注入器「MedicCo2lon」を、国立がんセンターやロンドン大学病院と共同開発を行っています。日本国内には薬事承認を取得して臨床の現場で使用が可能な炭酸ガス自動注入器はまだありませんが、メディックサイトではCTコロノグラフィ普及のキーポイントとなる炭酸ガス自動注入器の早期導入に向けて準備を進めています。
炭酸ガス自動注入器に関連するクリニカルペーパー
Patient-Controlled Room Air Insufflation Versus Automated Carbon Dioxide Delivery for CT Colonography
| Authors | Theodore J. Shinners, Perry J. Pickhardt, Andrew J. Taylor, Debra A. Jones, Cara H. Olsen |
|---|---|
| References: | AJR 2006; 186:1491-1496 |
Automated Insufflation of Carbon Dioxide for MDCT Colonography: Distension and Patient Experience Compared with Manual Insufflation
| Authors | David Burling, Stuart A. Taylor, Steve Halligan, Louise Gartner, Mehjabeen Paliwalla, Chandani Peiris, Leanne Singh, Paul Bassett, Clive Bartram |
|---|---|
| References: | AJR 2006; 186:96-103 |
* 炭酸ガス自動注入器は薬事未承認品のため販売授与はできません。