RSNA2008

<2008年12月>寒空のシカゴの大地にて、放射線学会では世界最大規模のRSNA2008(Radiological Society of North America、北米放射線学会)が11月30日~12月5日の6日間、開催されました。RSNA2008は、展示会場が例年のHall A、Bに加え、Hall Dも新たに展示会場として使用され、非常に多くの機器展示がされておりました。会場の中をくまなく歩くだけでも大変です。その中で、2400点以上のScientificセッションやポスター展示があり、CTコロノグラフィに関するセッションも多く、注目の高さを伺えます。


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では、その学会の模様を、学会参加紀行として掲載いたします。

<伊藤 竹織>




メディックサイト展示ブース

メディックサイトの展示ブースは、一番大きなHall Aに位置しております。ランチを楽しめるBistroRSNAの手前で、メイン通路の奥の方ではありましたが、世界各国の多くの先生や技師の方が訪れてくださいました。印象として、CTコロノグラフィや大腸用CAD(Computer-Aided Detection、コンピュータ支援検出)に興味がある方が、ピンポイントでメディックサイトの展示ブースを目指して来てくださっているように感じました。それだけ、メディックサイトといえば、CTコロノグラフィ、CADという認識をしていただいている証拠であり、今後もさらに気を引き締めて、日本国内でもCTコロノグラフィが普及するよう活動を続けていきたいと改めて思いました。


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展示ブースでは、大腸用CADソフトウェアである弊社製品「ColonCAD™」を、グローバルパートナーシップ契約を結んでいるワークステーションメーカーさん5社(TeraRecon社、INFINITT社、BARCO社、ViTAL社、VIATRONIX社)の3D Visualizationに搭載したワークステーション5台を展示しました。また、RSNA期間中には、ZIOSOFT社とメディックサイトとのグローバルパートナーシップの締結も発表されました(リンク)。今後、ZIOSOFTさんのワークステーションもこのラインナップの中に加わると思うと、今から非常に楽しみです。


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TeraRecon社製ワークステーション


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INFINITT社製ワークステーション


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BARCO社製ワークステーション


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VIATRONIX社製ワークステーション


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ViTAL社製ワークステーション


普段ご使用されているワークステーションに、CADを組み込むことにより、読影された結果に対して、CADを2nd Readerとして用いることにより、ポリープ検出の精度の向上、読影時間の短縮が可能であるというデータが出ております。また、CTコロノグラフィの検査結果から、CADを用いることで、ヒダ裏に隠れ見落としがちな病変も検出が可能になります。まだ日本では「ColonCAD™」は薬事未承認であり、日本で普及している全てのワークステーションに、「ColonCAD™」を組み込める段階ではありませんが、早期に薬事承認を取得し、また並行してワークステーションメーカーさんとのパートナーシップを締結し、皆様にもCADをご使用いただけるような環境を整える使命をひしひしと感じます。

また、RSNA 1日目には、月刊誌「INNERVISION」でお馴染みのインナービジョンさんが、メディックサイト展示ブースまで取材に来てくださいました。ブースレポートの記事は既にインナービジョンさんのWebsite「inNavi」に掲載されておりますので、ぜひそちらもご覧いただければと思います(月刊誌「INNERVISION」の方にもRSNA2008が特集として取り上げられるとのことです)。こちらでは、「ColonCAD™」以外にも、弊社がCTコロノグラフィに必要であるあらゆるソリューションを提供すべく、炭酸ガス自動注入機の開発を行っているのですが、その写真もWebsiteの方に掲載いただきました。ぜひご覧いただければと思います。

inNavi RSNA2008レポート(外部サイトにリンクします)




学術レポート

RSNA2008期間中に、CTコロノグラフィやCAD(Computer-Aided Detection、コンピュータ支援検出)に関しての多くのScientific Sessionがありました。世界的に盛り上がりを見せているCTコロノグラフィに関する発表は非常に多く、発表数としては40を越えておりました。また、その中でも、大腸用のCADに特化した発表も10以上もあり、関心の高さが伺えました。

発表内容のAbstractは、RSNA2008のWebsite(外部サイトにリンクします)でも見ることができますので、ここではざっと概要だけ記述したいと思います。なお、CTコロノグラフィやCAD関連の発表については、学会参加紀行の「RSNA2008 直前情報」の方にリストにしてリンクも付けておりますので、そちらを参照していただければと思います。

CAD関連

CTコロノグラフィにおいて数々の発表をされているイギリスのBurling先生の施設の研究結果において、2D、3Dでの比較、およびタギング法を行った時の読影の成績を、CADを2nd Readerとして使用した際の評価をおこったところ、2D、3D、タギング法の有無による読影結果に差はでなかったようです。また、2Dで読影を行った方が読影時間を5分間短縮することができ、CADを使用したほうが有意差を持って読影信頼度が高かったという結果が出ております。[詳細](外部サイトにリンクします)

また、イタリアのローマでは、Viatronix社のワークステーションにメディックサイトの「ColonCAD™」を搭載して、CADの使用の有無、読影者の熟練度によって、ポリープの検出力に差が出るかが評価されました。その結果、熟練者はCADの有無による検出率の有意差は見られなかったものの、非熟練の読影者がCADを使用することにより、有意差を持って著しく検出率が向上することが示されました。[詳細](外部サイトにリンクします)
この結果は我々にとってCADの有効性を実証する素晴らしいデータではありますが、Laghi先生、Rengo先生らは、CTコロノグラフィが本当にスクリーニングとして使われるためには、放射線科医が読影に習熟するためのトレーニングが重要だとおっしゃられております。

上記のローマの研究と同様の研究が中国の施設にても行われております。過去に大腸がんと診断された60人の患者を対象に、熟練した放射線科医2人、非熟練の放射線科医2名によって、まずCADを用いず読影し、次にCADを用いて読影した際の評価を行いました。結果は、熟練した読影者および非熟練の読影者の検出率が共に有意差を持って向上し、読影時間もわずかに短縮すると発表されました。[詳細](外部サイトにリンクします)
CTコロノグラフィにおいてCADを用いることが、臨床使用として効果的な診断ツールになるであろうということです。

最後に、CTコロノグラフィの世界的権威であるイギリスのHalligan先生のUniversity College Hospitalの研究結果がポスター発表されておりました。有症状の患者や大腸がん検診のどちらにおいても、CTコロノグラフィにおいてCADを臨床使用することが、正確で安全な大腸検査の1つの方法になりつつあるとのことです。

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CTコロノグラフィ関連

アメリカのCTコロノグラフィに関する大規模臨床試験であるACRIN6664のSub Analysisの結果や、各国の先生が様々な角度からの研究結果を発表されました。

ACRIN6664のSub Analysisでは、同一ポリープのサイズの測定値が、CTコロノグラフィ、内視鏡、病理学で異なるか検討されました。その結果、内視鏡で測定したポリープのサイズが、CTコロノグラフィや病理学的な測定値と比較して、非常に大きく計測されてしまうという結果が出ました。なお、CTコロノグラフィは病理学と比較すると、20%大きく計測されるようです。そのため、CTコロノグラフィでポリープ計測をする際は、この違いを考慮しておいた方がよいとのことです。[詳細](外部サイトにリンクします)

また同様に、アムステルダムの研究グループによりCTコロノグラフィと内視鏡のポリープ計測の正確さについての研究が行われました。その研究結果によるとCTコロノグラフィの方がより精度の高い計測値が得られるという結果でした。[詳細](外部サイトにリンクします)

CTコロノグラフィの第一人者であるアメリカのPickhardt先生からは、CTコロノグラフィのコストの観点から発表されました。CTコロノグラフィで発見された6~9mmのポリープであれば、大腸がんに発展するリスクは低いと説明した上で、CTコロノグラフィで発見された6-9mmのポリープがある患者を、3年ごとにCTコロノグラフィにフォローアップした場合と、すぐ内視鏡でポリープ切除術をした際のコストの比較をしたところ、即座に内視鏡にまわした方がコストも合併症のリスクも高いという結果が出ました。[詳細](外部サイトにリンクします)




RSNA2008 番外編

シカゴのオヘア国際空港に到着した時はあまり寒くないという印象だったのですが、RSNAの2日目の朝には雪が降り積もっており、それ以降もとても寒い日々が続きました。気温はマイナス7度位まで下がり、手袋もマフラーも何も持ってこなかった身としては、とても堪えました。


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Before
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After


今回のRSNAは、世界金融不況の最中であり、参加者数に影響があるかと心配しましたが、いざ巨大なマコーミックプレイスに行って、5万人以上もの参加者を見て、展示会場Hall A、B、Dの3つに、総勢800社近くの展示ブースが設営されている模様を見ると、とてもそんな感じがしませんでした。


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Hall Dへ続く通路
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Hall Aを上から撮影


RSNA開催中は、ブース展示は午前10:00~17:00なのですが、最終日(12月4日)だけはブース展示が14:00で終わりました(14:00になって即座に撤収作業が始まったのには驚きましたが)。その後、初めてシカゴの街中をゆっくり歩く時間ができたので、ダウンタウンを歩きながら何枚も記念に写真を撮りましたので、少し掲載させていただきます。


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14:02 早くも撤収作業開始


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ダウンタウン探索開始


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銀座のような西新宿のような


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ERでジョージ・クルーニーが歩いたとか


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浅草のビール会社の本社ビルを思い出します


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口から水が出るのですが、そのせいで地面が凍ってました


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Yes We Can


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夜は高層ビルがとても綺麗でした


以上

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