<2009年10月> 米国 レストンのHyatt RegencyとACR Training Centerにて10月26日~28日の3日間「10th International Symposium on Virtual Colonoscopy(第10回バーチャルコロノスコピー・国際シンポジウム、以後VC Symposium)」が開催されました。例年ボストンで開催されていた学会ですが、今年はバージニア州のレストンに場所を移しての開催となりました。
このVC Symposiumの特徴は、やはりCTコロノグラフィに特化した国際学会であること、そして学会のセッションに並行して、CTコロノグラフィトレーニングが毎回行われていることです。CTコロノグラフィトレーニングのコンセプトは、今年も昨年同様に50症例ものデータを通してCTコロノグラフィの読影経験を着実に積むことができることです。
トレーニング模様に関しましては、昨年度ボストンで開催された「第9回 VC Symposiumの学会参加紀行
」も参考になりますので、ぜひご覧いただければと思います。
Medicsight展示ブースでは、新製品「ColonCAD 4.0」を搭載したワークステーションであるMedicRead、そして同じく「ColonCAD」を搭載したViatronix社製のワークステーションを展示しました。また、Vital Images社の展示ブースでも、Vital Images社製ワークステーションに「ColonCAD」を搭載した製品が展示されており、パートナー企業とのコラボレーションも行われておりました。
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シンポジウムの方では、27日午前のCADセッションにて、ウィスコンシン大学のPerry Pickhardt先生のご講演があったのですが、非常に反響の大きいものでした。詳細は以下をご覧ください。
検診目的で実施されたCTコロノグラフィ 3106症例という、無症候性の被験者群を対象として行われたものとしては非常に規模の大きな研究で、CADの有効性の評価を行うことを目的として本研究がウィスコンシン大学で実施されました。
本研究で使用されたCADソフトウェアは、Medicsight社の新製品「ColonCAD 4.0」です。結果としては、ポリープ単位でのCADの検出率が、6mm以上のポリープに対して90.1%(547/607)、10mm以上で96.0%(168/175)、また、1シリーズ(1体位)あたりの平均偽陽性数は5個以下という、非常に素晴らしい結果となりました。
| Size of polyps | >6mm | >10mm |
| Per patient CAD sensitivity | 93.8% | 96.5% |
| Per polyp CAD sensitivity | 90.1% | 96.0% |
| Lesion Type | Adv neoplasia | Cancers | Sessile | Pedunculated | Flat |
| CAD Sensitivity >6mm | 97% | 100% | 90.5% | 93.8% | 77.8% |
| CAD Sensitivity >10mm | 96.7% | 100% | 100% | 97.2% | 79.3% |
本研究で重要なことは、無症候性の被験者集団を対象としていることです。過去に実施されたCTコロノグラフィの研究の多くは、予めがんやポリープが存在していることが分かっている症候性の被験者集団に対するCADの評価試験の研究がほとんどだったのですが、本研究では実臨床を想定した、つまり実際にCTコロノグラフィをスクリーニングとして使用した場合を想定した試験になっていることではないでしょうか。今後、CTコロノグラフィが世界中で検診において、あるいは術前診断において実施されていく中で、1つの試金石的な位置付けの試験になるのではと思います。
さらに特筆すべきは、米国におけるCTコロノグラフィの権威でもあるPickhardt先生が、研究でCADを使用した上で次のように述べられたことではないでしょうか。「Medicsight社のColonCAD4.0は、その優れたCAD単独での検出率と低い偽陽性数の割合により、集団を対象としたスクリーニングプログラムも含めたルーティンでの臨床診療として既に使用できるレベルに達しており、そして極めて大きな価値を臨床診療にもたらすでしょう。」と。